look inside

w22 x h23 cm
48ページ
31イメージ(白黒)
並製本(手綴じ)
白黒オフセット印刷
限定1000部
Published in 2017
ISBN 978-4-908512-05-6

You can click away of whatever you want: That’s PUNK

ハービー山口 (Tokyo, Japan)

僕が写真を始めたのは中学2年生の時でした。
その頃カリエスという病気を幼年期から患っていた私の心には孤独と絶望しかなく、とにかく希望につながる写真を撮りたいと思っていました。
激しい運動をしなければ、何とか生きていけるのではと医師から言われたのは20歳のなる数年前のこと。
23歳でロンドンに渡ったのは、全く新しい人生をこの街で始めたかったからです。
日本に帰ることなくおよそ10年を過ごしました。
極貧でしたので、ほとんどが友人の家に居候という立場でしたが、なぜかミュージョシャンとの出会いが多くありました。
ある時数人でシェアしたいた同じフロアーにジョージという青年がいました。その彼が後のボーイ・ジョージです。
またある午後、地下鉄でクラッシュのボーカル、ジョー・ストラマーを見かけました。
恐る恐る、写真を撮って良いですか?と尋ねる僕に、彼は「撮りたいものは全て撮るんだ、それがパンクだろ!」と言って私のカメラの前に立ってくれました。
この時の言葉がこの本のタイトルになりました。
当時の僕を励ましてくれた言葉であり、未だ現代の人々に希望を与える言葉です。
後年、日本の音楽雑誌の仕事に恵まれ、さらに多くのミュージシャンにカメラを向けることが出来ました。
僕とのフォトセッションは彼らにとって、それ程重要なものではなかったかも知れません。しかし、彼らは僕に誠実に向き合い、飾らぬ素顔を見せてくれました。
今、彼らの写真を見ていると、ミュージシャン達の寛容な心があってこそ撮れた写真だと痛感します。
彼らに対して、感謝の気持ちで一杯です