look inside

w18.9 x h25.2 cm
240 ページ
235 イメージ(カラー)
Hardcover screen print(cover)
スクリーン印刷(表紙) / フルカラーオフセット印刷(本文)
限定1000部
Published in 2017
ISBN 978-4-908512-10-0

Self-Portraits 1987-2017

Antoine d’Agata (Marseille, France)


さらけ出すこと。
写真の中のダガタはもはやダガタそのひとではなく、
A、つまり彼の分身である。
だが、誰が誰の分身なのか? どちらが後で、
どちらが先なのか? 
生きることが先にあって彼はそれを撮影しているのか、それとも撮影することが
先にあって彼はそのために生きているのか、
もう分からないのだ。
R. G

アントワーヌ・ダガタの写真集『SELF-PORTRAITS - 1987-2017』は、写真家としての彼の活動の最初期から現在に至る軌跡を辿るものであり、彼の一連の作品をめぐる記念碑的な図像集である。ダガタは、80年代にメキシコで視覚的な日記としての写真を開始し、その後それを徐々に発展させ、いまでは、「前もって計画された人生のシナリオ」に基づく動画や文章を続々と生み出している。
この生きたアーカイヴを、つまり、この芸術的、人間的、政治的な身振りをいったいどのように理解すればよいのか? 彼が熟慮のうえで意識的に引き受けるこの逸脱を、激しい怒りと痛みとともに生きられる世界における最後の抵抗の手立てを、どのように理解すればよいのか?

その身体や絆、芸術家としての彼の肉体的・人間的な行為、生贄への招待をどのように捉えるべきなのか? 25年以上の時を費やして発展を遂げてきた彼の一連の作品が私たちに語りかけてくるのは、ある現実の経験であり、その現実は、ますます激しさを増し、また同時にさらに周辺的なものになってきた。
なぜアントワーヌ・ダガタは、このような力に満ちた過程において、世界における存在において、彼の被写体だけではなく、自分自身をその写真に登場させることにしたのだろうか?

この写真集は、いくつかの――脆い――真実に光を当て、人生の経験を赤裸々に伝えようとするものである。集積された写真、無限の反復は、自分自身の人生の限界をどこまでも押し広げていく1人の人間のものの見方を実証するものであり、それを通じて私たちは、彼が必死の覚悟で取り組んできた探求の感覚、必然性、切迫感をつかむことができる。その探求に関して、現実から抜き取られた痕跡、断片、小片はほとんど存在しない。ただいくつかの「生き残りの写真(イメージ)」があるだけなのである。

Fannie Escoulen
Curator of the exhibition "CORPUS, SELF-PORTRAITS - 1987-2017" - PhotoEspaña 2017.