The Last Son
Special Edition
Jim Goldberg
¥90,000 JPY
ISBN 978-4-905052-52-4
The Last Son is Goldberg’s second book in a personal, three-part Super Labo series weaving together an assemblage of visual memories that chart his own Bildungsroman. Goldberg, the youngest son of a wholesale candy distributor, traces his dreams alongside those of his father as he traverses the past through photographic and written montage. The conceptual inspiration comes from his recent remaking of Rich and Poor (Steidl, 2014), in which he examined more thoroughly the influence his early years have had on his work.
The Last Son charts Goldberg’s growth as an artist alongside his father’s acceptance of his own unrealized dreams. The narrative also reads more generally as a story about American perseverance, family dynamics, and the struggle to exceed the expectations of those closest to us; [in this case, Goldberg fights to overcome his role as the family runt] (I think this clause in brackets can be deleted). Mixing photographs, collage, handwritten text, and stills from home movies, Goldberg mines his archive to build a narrative of memories beginning with his first photographs taken. The book is a sculptural collection of overflowing pages, offering a palpable interaction with his process of storytelling. The Last Son allows a tactile glimpse into Goldberg’s empathic process of making meaning from one’s history.
オリジナルプリント付き写真集
写真集はアクリル製のスリップケースに入り、アーカイバルボックス収められています。
『The Last Son(末息子)』は、ゴールドバーグの自身の「自己形成の物語」(ビルドゥングスロマン)を 描き出すスーパーラボによる三部作のシリーズの2番目に当たる写真集。彼は自らかき集めた数々の思い出の画像を用いてこ の三部作を織り上げている。ゴールドバーグの父はキャンディの卸売店を営んでいた 人物、彼はその父の末息子であった。ゴールドバーグは写真と文章のモンタージュを通じて自らの過去を 深く遡っていく。それを通じて彼は、彼の夢とともに自らの父の夢をも辿り直すことになるのだ。コンセ プトの点で本作は、最近改訂版が出版された『Rich and Poor』(シュタイデル、2014年) -ここで彼は、子ども時代が自らの作品に与えた影響をより徹底的に検証している - からインスピレーション を受けている。
『The Last Son』が描き出すのは、一人のアーティストとしてゴールドバーグが成長していく過程であり、 また彼の父が自身の夢を実現できなかったことを受け入れていく過程である。その物語はより広く、アメ リカ的な忍耐力、家族の力学、最も身近な人々の期待を越えようとする努力についての話とも読める(ここでは、ゴールドバーグは「できそこない」という家族内の自分の役割を乗り越えようと格闘する)。写真、コラー ジュ、手書きの文章、ホーム・ムービーから採られたスティル写真を織り交ぜながら、ゴールドバーグは 自らのアーカイヴを掘り起こす。それによって彼は、自分が写っている最初の写真を起点とする一つの記 憶の物語を築き上げていく。本書は、数多くの要素が横溢する数々の頁を彫刻のように立体的に集成した ものであり、それが彼のストーリーテリングのプロセスと相互作用しあう関係にあることは手に取るよう に明らかだ。『The Last Son』を通じて私たちは、人間の来歴から意味を取り出してくるゴールドバーグ の感情移入的なプロセスを触覚的に察知することができるであろう。